ハンジャヤ・マンダナ・サンプルナ

コロナショックで減配に陥る企業が多くなってます。銘柄入れ替えの良い機会ですので購入候補を探していきます。

安定な高配当といえばタバコ銘柄が挙げられます。くろいぬもアルトリアフィリップモリスブリテッィシュ・アメリカンタバコを保有しています。先進国ではタバコの需要が減りつつありますが、新興国ではまだまだ販売本数は伸びています。今回は世界第2位のタバコ国であるインドネシアのタバコ銘柄ーハンジャヤ・マンダナ・サンプルナ(HMSP)ーを点検していきます。

まずインドネシア市場について記載します。2.7億人の人口を有し、若い生産年齢層の比率が高い人口構成となっています。GDP成長率も2010年以降5.0%を超えており、魅力の高い投資先です。

次にハンジャヤ・マンダナ・サンプルナ(HMSP)の過去5年のIR情報を確認してみました。その結果、業績・収益・財務 全てにおいて懸念点は見当たりませんでした。但し、売り上げ、純利益ともに2018年で頭打ちとなっているため、成長性という点では厳しいかなと感じました(成長性では同業のグダン・ガラムの方が期待できるかも・・・)。

それでもタバコ大国でもあるインドネシアは年々販売本数が伸びており、同社の成長性は低くともしばらくは安泰と考えます。そのためコロナショック後でも業績変動の少ないタバコ銘柄である同社は安定した配当が期待できると思います。

難点は外国税が15%も掛かる点です。20年5月の配当利回り(予想)は約6.16%ですが、外国税及び国内の所得税を引くと手取りの配当利回りは4.2%まで下がってしまいます。くろいぬの判断基準としてはぎりぎり許容範囲内ですが、外国税が0%のシンガポールやベトナム株に比べて見劣りしてしまいます。

以上のことから、配当金ライフのポートフォリオの購入候補とする と判断しました。配当が年1回で権利落ち日が20年5月20日なので他の候補銘柄と比較してから購入を決める予定です。配当が年2回以上に分散してくれればもう少し購入のハードルが下がるのに と思う銘柄です。

1. 企業紹介

インドネシアで時価総額5位の大手タバコメーカーです。中国に次いで2位のタバコ大国であるインドネシアでトップレベルのシェアを持ち、グダン・ガラムとシェアを争っています。

2. 売上高と純利益の推移(過去5年間)

売り上げ、純利益ともに2018年で頭打ちとなっており同業のグダン・ガラムとは対照的な動きになっています。これはJTが2017年にインドネシアのタバコ銘柄『カリヤディビア・マハディカ』を買収し、※クレテックで競合する同社の業績に影響を与えたようです。嗜好品のタバコは好不況の影響を受けにくいですが、コロナショック直撃の影響は同業のグダン・ガラムより大きくなると予想されます。
※クレテック・・・タバコ葉にクローブや他の香料を混ぜたタバコ

3. 収益性の推移(過去5年間)

EPS、ROEともに高水準で収益に問題はありません。しかし、成長が止まってしまいましたね(それでも収益性は抜群に良いです)。伸びが期待できない分、コロナショックによる多少の収益悪化は覚悟した方が良さそうです。

4. 配当性向の推移(過去5年間)

1株当たりの配当額は4年間、増配基調です(19年は現時点で未公表)。利益の伸びとともに増配をしているので株主還元に積極的な企業だと思います。配当は年1回6月にまとめて支払われるため買うタイミングが重要になってきます。

5. キャッとシュフローの推移(過去5年間)

営業CF、FCFともプラスを安定して維持しています。ここ4年の投資CFの比率が極端に低くても安定して営業CFを稼げているため、当面心配はいらなそうです。

6. 財務の推移(過去3年間)

自己資本比率、負債比率ともに問題ないように見えます。

ここ5年のIR情報を確認しました。その結果、業績・収益・財務 全てにおいて懸念点は見当たりませんでした。但し、売り上げ、純利益ともに2018年で頭打ちとなっているため、成長性という点では厳しいかなと感じました(成長性では同業のグダン・ガラムの方が期待できるかも・・・)。

それでもタバコ大国でもあるインドネシアは年々販売本数が伸びており、同社の成長性は低くともしばらくは安泰と考えます。そのためコロナショック後でも業績変動の少ないタバコ銘柄である同社は安定した配当が期待できると思います。

 

難点は外国税が15%も掛かる点です。20年5月の配当利回り(予想)は約6.16%ですが、外国税及び国内の所得税を引くと手取りの配当利回りは4.2%まで下がってしまいます。くろいぬの判断基準としてはぎりぎり許容範囲内ですが、外国税が0%のシンガポールやベトナム株に比べて見劣りしてしまいます。

 

以上のことから、配当金ライフのポートフォリオの購入候補とする と判断しました。配当が年1回で権利落ち日が20年5月20日なので他の候補銘柄と比較してから購入を決める予定です。配当が年2回以上に分散してくれればもう少し購入のハードルが下がるのに と思う銘柄です。

インドネシア株の情報はアイザワ証券が便利です。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。