英国株全般

高配当銘柄は米国と同じで消費財、電力、石油、製薬分野になります。英国株は安定的に高配当を期待でき、しかも外国税が0%と配当金投資には欠かせない商品です。

☆まとめ

  • 米国株と同じ取り引きが可能
  • 外国税が0%で米国株より配当利回りが有利(米国株は外国税率10%)
  • BTI、NGG、BP、GSKは配当利回り5.0%を超える銘柄

1. 英国株の取引

英国市場

ADR(米国預託証券)という形でニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)に上場しており米国株と同様の取引が可能です。

証券会社

米国株と同じ扱いで多くの証券会社が取り扱っています。使い易いのはマネックス証券、楽天証券、SBI証券です。

手数料

19年7月に楽天証券、マネックス証券、SBI証券が大幅に手数料を下げました。取引手数料は約定金額の0.45%で最低額は無料になっています(約定代金が2.22米ドル以下の場合)。この結果、どの証券会社でも条件は同じなので気にする必要はないと思います。

配当金及び外国税

年2~4回配当の銘柄が多いです。英国株も米国株と同様に配当に積極的で、しかも外国税率0%のメリットがあります。

2. 高配当銘柄

高配当銘柄は米国と同じで消費財、電力、石油、製薬分野になります。以下の配当利回りは20年4月13日の値、配当月は配当支給日を表しています。

【消費財】

ティッカー 銘柄 配当利回り 配当月
BTI ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 7.08% 2月 / 5月 / 8月 / 11月

 

フィリップモリス、アルトリアに並ぶ大手たばこメーカー。配当は年4回で景気悪化局面でも減配リスクが小さく長期保有に向いています。

【電力】

ティッカー 銘柄 配当利回り 高配当銘柄は米国と同じで消費財、電力、石油、製薬分野になります。
NGG ナショナル・グリッド 5.47% 1月 / 7月

 

送電及びガス供給の公益会社で安定した配当金が期待できます。但し、19年3月に国有化の可能性が取り沙汰され、株価が一時急落しました。現時点で国有化の可能性はほぼ消えていますが、コロナショックの影響次第で再燃する可能性があります。国有化が実現された場合、JALやGMと同じ紙くず(市場価値ゼロ)になるため注意が必要です。

【石油】

ティッカー 銘柄 配当利回り 配当月
BP BP 10.12% 3月 / 6月 / 9月 / 12月

 

石油、天然ガスの発電事業に加えて再生可能エネルギー(風力発電、太陽光発電)も手掛けている裾野の広い石油会社です。2010年の米メキシコ湾の原油流出事故に関し、事業主などへの賠償が重荷でしたが、19年に支払い完了したため安定配当が期待できます。

【製薬】

ティッカー 銘柄 配当利回り 配当月
GSK グラクソ・スミスクライン 5.24% 1月 / 4月 / 7月 / 10月

 

医薬品、ワクチン、ヘルスケア製品を提供する製薬メーカーです。配当利回りは5.0%前後で安定しており、長期保有に向いています。

 

英国株は安定的に高配当を期待でき、しかも外国税が0%と配当金投資には欠かせない商品です。NGGは国有化→市場価値ゼロの可能性は残りますが、実現の可能性は低く、引き続き保有していくつもりです。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。