復配見込みで仕込む銀行株

コロナショック以降、銀行株の減配、無配が続いています。しかし、いずれ訪れる復配を見込んで各銘柄の株価を調べておこうと思います。

株価はコロナ前は1月下旬、コロナ後は10月中旬の株価で比較しています。

HSBC

香港株の優良高配当銘柄です。コロナ前は60HKドルで現在は30HKドルとほぼ半値となっています。しかし、コロナ後の株価下落傾向もようやく落ち着きつつあり、仕込み時期かと考えています。ただ、HSBCの本社がある英国ではコロナ感染が再び急増しているため復配が後ろにずれ込む可能性が出てきており、もう少し様子を見ようと思います。

ウエストパックバンキング

豪州の高配当銘柄です。コロナ前は17ドルで現在は13ドルとなっています。チャート推移をみると3-6月に9ドルまで下がり、その後盛り返しています。豪州はコロナ感染が落ち着きつつありますが、最大の貿易国である中国との関係が悪化しているため経済回復が遅れると予想されます。復配も他国に先駆けて実施される可能性は低いと予想しているため様子見とします。

ウエルズ・ファーゴ

米国の大手銀行です。コロナショックに加え、行員の不正発覚により株価は大きく下がっています。(コロナ前 48ドル → 現在 23ドル
米国でもコロナ感染が再び増加しており、景気回復の遅れが懸念されています。人員削減も開始しており、復配も後ろにずれ込むと考えています。

ここまで欧米豪の代表的な銀行について記載しました。復配時期はどの銘柄も後ろにずれ込みそうですが、株価は大きく下げているので投資のチャンスと捉えています。特に米国は景気回復スピードが早く、復配も欧州や豪州より先行すると思われるのでウエルズ・ファーゴの投資を再開する予定です。

 

次に、上記以外でコロナの影響が比較的少ない中国資本の銀行について調べます。

中国工商銀行

コロナ前は5.8HKドル、現在は4.2HKドルと欧米豪銀行と同じく下落傾向ですが、配当金は前年並みを維持しています。

中国銀行

コロナ前は3.2HKドル、現在は2.5HKドルと欧米豪銀行と同じく下落傾向ですが、配当金は前年並みを維持しています。

チャイナ・マーチャンツ・バンク

コロナ前は41HKドル、現在は40HKドルとほぼ回復していています。配当も増配しており、数少ない高配当銀行銘柄になります。

 

中国資本の大手銀行はどこも減配しておらず、増配銘柄も存在しています。年1回の配当が残念ですが、株価もコロナ前に戻っていない銘柄も多く仕込むには良い時期かも知れません。配当金ライフ銘柄としてチャイナ・マーチャンツ・バンクを保有していますが、中国工商銀行も仕込む予定です。

 

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用して生活の助けとなればと思います。