米国株全般

米国株は高配当銘柄が多く、更に年4回も配当金がもらえます。配当額も安定しており、安心して保有できます。

☆まとめ

  • DMM.com証券、楽天証券、マネックス証券、SBI証券の手数料が安い
  • 高配当銘柄は消費財(嗜好品)、電力、通信、石油、製薬分野
  • 年4回の配当と多いが、配当に対して外国税10%が掛かる
  • 暴落時は消費財(ヘルスケア・生活用品)株が狙い目

1. 米国株の取引

1. 米国市場

ニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)になります。米国市場では米国だけでなくADR(米国預託証券)という形で米国以外の企業も上場しており取引が可能です。

2. 証券会社

米国市場の銘柄は、多くの証券会社が取り扱っています。楽天証券、マネックス証券、SBI証券が使いやすいと思います。口座開設および維持に手数料が掛からないため、すべて開設して自分好みの證券会社を利用するのが良いと思います。

3. 手数料

19年7月にマネックス、楽天、SBI証券が大幅に手数料を下げました。取引手数料は約定金額の0.45%で最低額は無料になっています(約定代金が2.22米ドル以下の場合)。この結果、どの証券会社でも条件は同じなので気にする必要はないと思います。

4. 配当金及び外国税

配当は年4回の銘柄が多いです。配当に積極的な国ですので配当金収入を狙うには必須な市場です。また、連続増配企業も多く安定的に配当金収入を見込める数少ない国になります。 注意点は外国税が10%掛かるので同じ配当金5.0%でも日本株より手取りが少なくなってしまいます。

手取り利回り;3.59% = 5.0%(配当利回り)×0.9(外国税率10%)×0.79685(国内税率20.315%)

2. 高配当銘柄

米国株の高配当銘柄といえば、消費財(嗜好品含む)、電力、通信、石油です。リーマンショック後は落ち込みましたが、再び高配当を維持しています。以下の配当利回りは20年4月13日の値、配当月は配当支給日を表しています。

【消費財(嗜好品含む)】

ティッカー 銘柄名 配当利回り 配当月
MO アルトリア 8.21% 1、4、7、10月
PM フィリップモリス 6.21% 1、4、7、10月
JNJ ジョンソン&ジョンソン 2.69% 3、6、9、12月
PG P&G 2.60% 2、5、8、11月

 

MOとPMはタバコ銘柄。MOは米国内、PMは米国以外と販売エリアを住み分けており、新興国エリアを持つPMは成長性と安定性の両立が期待できると思います。19年9月に両社の合併が取り沙汰されていますが、長期保有する銘柄としてはどちらも問題ないと思います。 JNJやP&Gは生活用品及びヘルスケア分野の銘柄で景気悪化局面でも業績の安定が期待でき減配リスクが低いです。

【電力】

ティッカー 銘柄名 配当利回り 配当月
DUKE デユーク 4.18% 3、6、9、12月
SO サザン 4.11% 3、6、9、12月

 

DUKE、SOともに安定の電力銘柄。SOは原子力発電の比率が高いのが特徴です。コロナショックでも減配リスクは低いと考えます。

【通信】

ティッカー 銘柄名 配当利回り 配当月
T AT&T 6.76% 2、5、8、11月
VZ ベライゾン 4.28% 2、5、8、11月

 

AT&TとVZは米国2強で安定配当を期待できます。AT&Tは18年のワーナー買収による負債上昇で株価が低迷しましたが、景気悪化局面でも底堅いと考えます。

【石油】

ティッカー 銘柄名 配当利回り 配当月
XOM エクソンモービル 8.06% 3、6、9、12月
CVX シェブロン 6.12% 3、6、9、12月

 

コロナショックによる原油安で大暴落しましたが、市場はいずれ落ち着くので絶好の買い場だと考えます。20年4月にシェール開発の中堅企業ホワイティング・ペトロリアムの破綻が起きましたが、石油メジャーのXOM、CVXは影響が少ないと思われます。

 

【製薬】

ティッカー 銘柄名 配当利回り 配当月
ABBV アッヴィ 5.91% 2、5、8、11月
PFE ファイザー 4.29% 2、5、8、11月

 

ABBVは17年に発売したC型肝炎治療薬の大ヒットで業績を急拡大させました。19年は白血病治療薬、20年は関節リウマチ治療薬を相次いで発売し、当面は新製品ラッシュで安定配当が期待できます。PFEは世界有数の製薬メーカーです。急成長は望めませんが、市場シェアが高く、長期に渡って減配リスクは低いと思います。

3. 失敗銘柄

以前は高収益企業の代表銘柄だったGEです。リーマンショック後も順調に業績回復したかに見えましたが、現時点では低迷中です。上記で挙げた消費財、電力、通信と比べて製造業は競争が厳しいので銘柄選びは難しいなと勉強になった銘柄です。ただ、配当金でかなりお世話になった企業なので復活が見込めたら応援していく予定です。

4. 暴落時に仕込みたい銘柄

消費財のP&GやJNJ、電力のDUKEは株価が高値圏にあるため手が出せません。ただ、どちらも連続増配企業ですので株価暴落時は絶好の仕込みチャンスと考えています。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。