【確定申告の書き方】ー還付金申請を忘れずに!

確定申告の季節がやってきました。一時的に徴収された税金が還付される大切な申請です。申請書は国税庁のHPから作成することができます。作成中につまずいた箇所がありましたので記録として残すことにしました。

これから申請書を作成する方の参考にしてもらえると幸いです。

1.所得の記入(総合課税の所得)

会社からの給与は給与所得、配当金を総合課税で申告する方は配当所得に入力していきます。入力済みとなる所得には横の入力有無蘭にレ点が入ります。
※配当金を分離課税で申告される方は入力不要です。別ページの申告分離課税で配当金を入力し、自動的に反映された結果が下表です。

2.所得の記入(分離課税の所得)

株取引で利益もしくは損失がある方は株式等の譲渡所得等、配当金を分離課税で申告する方は上場株式等に係る配当所得等、FXなどの先物取引で20万円以上の利益がある方は先物取引に係る雑所得に入力していきます。

株式等の譲渡所得等の入力方法

配当所得の課税方法の選択
配当金を総合課税か申告分離課税か選択します。

株式等の売却・配当・利子等の入力
特定口座で利益や損失、配当金がある場合は『特定口座年間取引報告書の内容を訂正・削除』を選択します。

選択すると以下の画面になりますので証券会社から送付された特定口座年間取引報告書の内容を入力していきます。ここで注意が必要なのが国外株式又は国外投資信託等の蘭に配当等の額を入力する場合です。入力する値は配当金の値から外国税を引いた数値になります。特定口座年間取引報告書の値をそのまま入力するとエラーが出るので注意が必要です。

※証券会社から交付された「xmlデータ」(拡張子が[.xml]のもの)があればファイルを選択するだけで入力作業は必要ありません。

株式等の「取引明細」などの内容を入力

特定口座以外で株式等の売却がある方はここに入力します。外国株を取り扱う口座だと一般口座しかない場合があるため、損益額をここで入力します。

一般口座の損益額の元となる数値を入力します。入力するのは売却額(譲渡による収入金額の総額)、取得額の総額の2項目だけで十分です。ここでは総額のみ入力しますが、各株式の売買履歴は別途Excelで作成し、提出する必要があります。

「配当等の支払通知書」などの内容を入力

特定口座以外で配当金額を入力する場合はこちらに入力します。但し、同じ証券会社で特定口座と一般口座を持ち、『2.株式等の売却・配当・利子等の入力』で配当金額を入力した場合はここは飛ばしてください。私は楽天証券の特定口座と一般口座に株式を保有しています。同じようなケースの場合は『2.株式等の売却・配当・利子等の入力』で配当金額を入力するだけで良いです。

前年の確定申告時に損失額の繰り越しをした方

前年から損失を繰り越した方は損失額を手動で入力します。

ここまでで所得の入力が終わりです。次は所得控除の入力になります。ここまで終わればあと少しです。

3.所得控除の入力

各項目の総額が所得から差し引けますので忘れずに入力をしてください。基礎控除は全員48万円一律なので入力の必要はありません。個人型確定居室年金(iDeCo)なら小規模企業共済等掛金控除、ふるさと納税なら寄附金控除に入力が必要になります。医療費が多く掛かった方は医療費控除に入力します。

4. 税額控除の入力

住宅ローンがある方は住宅借入金特別控除に入力を忘れずにしてください。外国株で配当金がある場合は外国税額控除等に入力します。ここでも取引履歴の詳細はExcelファイルで別途提出が必要で入力は申請額の総額のみになります。

1~4まで入力した後は自動計算された還付金額を確認します。そして、最後に住所と氏名を入力して確定申告書は完成となります。

提出方法はe-Taxでの電子申告やプリントアウトして税務署に提出のどちらでも構いません。提出期間は令和3年2月16日から4月15日までです。(令和3年はコロナ対策として通常より1ヵ月延長)

 

以上、確定申告書の入力内容を説明してきました。配当金ライフを実践する私にとって確定申告は大事な手続きです。税金の仕組みを正確に理解し、効率的に金融資産を運用していきたいと思います。