新型コロナを契機に身の回りの整理や使える制度の理解を深めています。コロナ前は忙しいことを理由に放置していましたが、いつ必要になるかも知れないので正確に理解しておこうと思います。
今回は1日だけの自動車保険についてです。両親が病気などで助けが必要だった場合、親の車を借りて運転することがあります。しかし、親の自動車保険では別居している家族は保証対象外であることが多いです。そんなときのためにどのような保険に入れば良いのかを調べてみました。
(昨年、母親が肺炎に掛かり看病した際、親の車が使えず苦労しました)
まず、親の車を運転する場合、以下の方法があります。
1. 親の自動車保険の家族限定特約を解除する
2. 自分が加入している自動車保険に他車運転特約を付ける
しかし、どちらも事前の手続きが必要で緊急時には向いていません。
緊急時に短期間だけ親の車を借りる場合は1日単位の自動車保険が有効です。調べてみると何社かあったので主な4社で比較してみます。
1. 1日自動車保険の各社比較
保険会社 | 東京海上 日動 |
三井住友 海上 |
あいおい ニッセイ 同和損保 |
損保 ジャパン 日本興亜 |
保険名称 | ちょいのり 保険 |
1DAY 保険 |
ワンデー サポーター |
乗るピタ! |
料金プラン 車両補償なし |
500円 | 800円 1,000円 |
800円 1,000円 |
500円 |
料金プラン 車両補償あり |
1,500円 2,100円 |
2,500円 | 2,500円 | 1,500円 2,000円 |
加入方法 | スマホ コンビニ |
スマホ コンビニ |
スマホ | スマホ |
2. 補償期間と加入方法
補償期間は加入から24時間。スマホや※コンビニの店頭端末から当日でも加入可能です。対象となるのは自家用車だけです。レンタカー、カーシェアの車は対象外となります。
※ローソン・ファミリーマートは『Loppi』、セブンイレブンはマルチコピー機で加入可能
3. 各プランの補償内容
車両補償なしプランの内容
対人・対物賠償や自損・搭乗者傷害、ロードサービスなど基本的な補償が含まれます。三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は2種類ありますが、違いは対物賠償額の差になります。
車両補償ありプランの内容
車両補償なしプランの内容に車両補償(免責額10万円 or 15万円)が付いています。注意点は運転日の7日前までに加入者情報の登録が必要になるため、急な利用には対応していません。
4. 1日自動車保険のメリット
手軽さと低価格が最大のメリットですが、万一、事故を起こした場合にも影響を小さくできます。
例えば、親から借りた車で事故を起こし、保険を使うと翌年以降の等級が下がり、親の保険料が大幅に上がってしまいます。しかし、1日保険で対応すれば等級に影響を及ぼしません。また、1日自動車保険を複数利用して無事故のままだと、それ以降同じ保険会社で新たに自動車保険に加入する際、割引が適用されます。
5. 1日自動車保険のデメリット
加入日数が多くなる場合、親の保険の運転者限定を解除した方が安くなります。加入条件を事前に確認しておくのがベストです。わからなければ代理店やコールセンターでも対応してくれます。
以上、1日自動車保険について整理しました。思ったより補償が充実しており、加入もスマホで手軽にできるのは助かります。高齢の両親のことを考えると事前にしっかりと準備しておきたいですね。
普段忙しくて手が回らなかった1日自動車保険を理解できたのは大きな収穫でした。配当金ライフを構築していく上で、無駄な出費を減らす方法を理解し、上手に活用していこうと思いました。
私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。