新幹線eチケットのお得な使い方

20年3月よりJR東日本の新幹線eチケットサービスが始まりました。高額な新幹線料金がどれくらい安くなるのか気になるサービスです。出張や旅行で使う機会が増えるため、お得度や賢い使い方について調べてみます。

1. 新幹線eチケットサービスとは

券売機や窓口で乗車券を買う必要がなく、交通系ICカードやモバイルSuicaで乗ることができるサービスです。北海道・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線で利用できます。早めのお申込みでお得な「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」にも適用しています。

2. 利用方法

以下の3ステップで簡単に利用できます。

a. JR東日本のサービス「えきねっと」に会員登録

支払い用のクレジットカード番号とSuicaなどのICカードを登録
※モバイルSuicaも登録可能

b. PCやスマホから列車予約

c. 登録したICカードやモバイルSuicaを改札でタッチするだけ

3. 新幹線eチケットのお得度

3つのサービスが対象となっています。
新幹線eチケット(基本)
えきねっとトクだ値
お先にトクだ値

A. 新幹線eチケット(基本)

まず、新幹線eチケット(基本)について説明します。このサービスの特徴は以下の5つです。チケット発券の手間が省略されたり予約変更に制限がないことで利便性の高いサービスになっています。しかし、新宿から利用した場合で計算すると料金の割引額がたった2円となりお得度は全くないと言えます。

新幹線各駅相互間のみの乗車券と特急券が一体となったチケット
・指定席は所定の料金(乗車券+特急券)から200円引き
・自由席は割引なし
・変更は何度でも可能で料金も掛からない
・払い戻し料金は320円

※新宿駅から利用する場合、新宿⇔東京の乗車券198円が別途掛かります

B. えきねっとトクだ値

次にえきねっとトクだ値について説明します。このサービスは列車・席数・区間限定のサービスで指定席及びグリーン車が5%~15%割引となります。

どれくらいお得なのか例を挙げて計算してみます。

例:東京の新宿駅から仙台に行く場合(やまびこの指定席を利用)

特急券とeチケット割を合わせて正規料金より758円お得になります。
※「はやぶさ」「はやて」を利用する場合は割引率が5-10%となるのでお得度が下がります

チケットショップの回数券でも10,800円前後なのでトクだ値はお得だと言えます。

正規料金 トクだ値料金
乗車券 6,050円 6,248円(198円up)
特急券 5,040円 4,284円(15%割引)
eチケット割引 0円 200円
Total 11,090円 10,332円
お得額 758円

C. お先にトクだ値

列車・席数・区間限定のサービスで13日前までの予約で指定席及びグリーン車が25%~35%割引となる大変お得なサービスです。

このサービスもどれくらいお得なのか例を挙げて計算してみます。

例:東京23区内から仙台に行く場合(やまびこの指定席を利用)

特急券とeチケット割を合わせて正規料金より1,766円お得になります。
※「はやぶさ」「はやて」を利用する場合は割引率が25-30%となるのでお得度が下がります

チケットショップの回数券でも10,800円前後なのでお先にトクだ値はかなりお得だと言えます。

正規料金 トクだ値料金
乗車券 6,050円 6,248円(198円up)
特急券 5,040円 3,276円(35%割引)
eチケット割引 0円 200円
Total 11,090円 9,324円
お得額 1,766円

4. まとめ

新幹線eチケットについて整理してきました。東海道新幹線の「スマートEX」と同じようなサービスで利便性は高いです。しかし、「えきねっとトクだ値」および「お先にトクだ値」を利用しない限りお得なサービスとは言えないと思います。

従って、お得に新幹線を利用するには状況によって使い分けが必要です。

☆急な出張や用事で利用する場合

チケットショップの回数券を利用
(トクだ値の予約が取れるならトクだ値サービスを利用した方が良い)

☆計画的な旅行や帰省

えきねっとトクだ値やお先にトクだ値を利用

配当金の副収入を旅行費用などに充てているので新型コロナで少し影響を受けました。当面は配当金の減配発表が続いていくと予想されます。配当金ライフ構築の資金を捻出していくためにもお得なサービスは積極的に利用し、無駄な支出を抑えていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用して生活の助けとなればと思います。