減配、無配転落する企業が続出(20年6月)

21年3月期の配当予想は6社に1社が減配or無配との報道が出ていました。リーマンショック時以来の出来事なのでくろいぬの配当金ライフも大きく影響を受けそうです。

業績悪化による減配が目立ちますが、増益予想でも手元資金を厚くするために減配になる企業も出てきています。業種は石油・建設が挙げられます。

配当維持の業種は化学・銀行・消費材で消費財以外は予想外の業種でした。特に化学は素材供給業種ということで世界的な需要低迷の影響を受けやすいため減配になるだろうと予測していました。内部留保金が豊富な銘柄が多いのかも知れません。少し調べてみて今後の指標に加えていこうと思います。

増配企業は通信・商社に多いです。通信は自粛生活や在宅勤務で好調ですので当然かなと思います。商社は規模の小さい会社は減配になっているため、今後、配当額の修正が発表されると予想しています。

 

今回のコロナショックで高配当銘柄の顔ぶれが替わると思います。コロナ前後の配当の増減を調べて、今後の配当金ライフの銘柄を再検討していくつもりです。

下記に高配当銘柄を各業種別に整理してみました。配当利回りは21年の配当予想金額を現在(20.6.4)の株価で計算しています。配当額は19年、20年、21年です。現時点で21年の配当金額を未定としている企業が全体の50%程度と多いため、後日、追記していく予定です。

DMM株は初心者向け

☆増配業種

通信 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
KDDI 3.73% 105円 115円 120円
ソフトバンク 6.25% 38円 85円 86円
NTT 4.00% 180円 143円 100円
NTTドコモ 4.06% 110円 120円 120円
商社 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
三菱商事 5.37% 125円 132円 134円
三井物産 4.63% 80円 80円 80円
伊藤忠商事 3.72% 83円 85円 88円
住友商事 5.35% 75円 80円 70円
丸紅 2.79% 34円 35円 15円
住宅 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
サムティ 5.72% 68円 79円 82円

☆配当維持業種

化学 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
三菱ケミカル 3.65% 40円 32円 24円
三菱ガス化学 4.23% 70円 70円 70円
トクヤマ 4.57% 80円 90円 90円
宇部興産 4.57% 80円 90円 90円
ブリヂストン 4.40% 160円 160円 160円
住友ゴム工業 4.70% 55円 55円 55円
日本電気硝子 5.56% 100円 100円 100円
東海カーボン 4.66% 24円 48円  48円
アサヒHD 5.15% 120円 130円 140円
銀行 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
三菱UFJ 5.54% 22円 25円 25円
三井住友FG 5.94% 180円 190円 190円
みずほFG 5.53% 7.5円 7.5円 7.5円
りそなHD 5.51% 21円 21円 21円
あおぞら銀行 6.07% 154円 156円 122円
ふくおかFG 4.74% 51円 85円
85円
消費材 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
花王 1.54% 120円 130円 140円
JT 7.09% 150円 154円 154円
武田薬品 4.46% 180円 180円 180円
サービス 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
GCA 5.18% 35円 35円 35円

☆減配業種

石油 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
JXTG HD 5.27% 21円 22円 22円
BP・カストロール 4.93% 75円 75円 63円
建設 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
長谷工CP 5.17% 80円 70円 70円
日本国土開発 5.05% 15円 32円 28円
世紀東急工業 4.11% 27円 47円 32円
夢真HD 5.79% 35円 35円 35円
保険 配当利回り 19年 20年 21年(予定)
東京海上HD 4.12% 250円 225円 200円

コロナ後の配当金額の増減予想を見てみると、素材関連企業が高配当を予想しています。配当金ライフのポートフォリオに通信・消費財に加えて素材関連を追加して構築していこうと考えています。素材関連企業が強いのは日本特有の現象だと思いますので外国株はポートフォリオの入れ替えは必要ないと認識しています。

 

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。