悲報
20年5月12日にくろいぬが保有しているホテル主体型REIT(インヴィンシブル投資法人)から悲しい報告がありました。それは20年6月期の分配金を当初予想から98%減(1812円➡30円)にするという内容です。
新型コロナによる訪日客や国内旅行客の急減で大幅減配を覚悟していましたが、ここまで落ち込むとは正直想定外でした。発表当日、株価も20%前後下げており投資家のパニック売りが見られています。
保有継続 or 売却
くろいぬは長期保有を前提としています。そのため保有継続か迷いましたが、結論として売却 と判断しました。
理由は
① 内部留保金を活用せず、投資家に負担を押し付けた投資会社に不信感
② 宿泊需要の急回復は21年後半まで期待薄
(宿泊業に客が戻るのはサービス、製造業が復活した後)
③ 配当課税を取り戻すため損益通算処理銘柄として利用
特に①の内部留保金を全く使用せず、運営会社自身が負担を負わない点が納得できません。他のホテル主体型REITも減配は避けられませんが、運営会社で減配率に差が出てくると思われます。良い機会ですので運営会社も含めてホテル主体型REITの銘柄再検討をしていきます。
他のホテル主体型REITの状況
下表に他のホテル主体型REITの株価下落率(2/28→5/22)、予想分配金利回り、決算月を比較してみました。星野リゾート、大江戸温泉の株価下落率が低く、withコロナ環境下で銘柄に優劣が出ています。(大江戸温泉は決算月が近いため多少株価の戻りが早いですが・・・)
ホテルの中でもリゾート(温泉含む)系は宿泊客の戻りも早いと思われ株価の動きとも一致しています。特に客層に富裕層が多い星野リゾートは最も立ち直りが早いと思います。
それに対して、ビジネスホテルやシティホテルは当面厳しい状況で減配がしばらく続くと予想されます。
投資法人 | 株価下落率(%) 2/28 ⇒ 5/22 |
分配金利回り (%) |
決算月 |
インヴィンシブル | 52.2 | 0.25 | 6 / 12 |
ジャパン・ホテル | 39.2 | 9.35 | 12 |
星野リゾート | 11.1 | 6.49 | 4 / 10 |
いちごホテル | 41.7 | 5.61 | 1 /7 |
大江戸温泉 | 12.1 | 6.20 | 5 /11 |
森トラストホテル | 33.5 | 7.49 | 2 /8 |
ホテル主体型REIT内での選択
リゾート系でも星野リゾートREITはこの中で最も回復が早いと思われます。しかし、星野リゾートでも購入するには時期尚早だと考えています。これから緊急事態宣言が解除され、第二波の影響を見極めてからでも遅くないと思います。
以上、ホテル主体型REITの銘柄を確認してみました。現時点では購入したい銘柄はありません。売却した資金は物流施設型もしくは住宅型のREITに振り替えようと考えており、次はこれらのREITを調べてみます。
今回のコロナショックで当面、配当金の減配発表が続いていくと予想されます。配当金ライフ構築の資金を捻出していくためにも無駄な支出を継続的に抑えていこうと思います。
私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。