オフィスREITの展望(コロナ後)

世界のオフィス事情が一変してきました。金融やITなど欧米企業は貸借面積を縮小しており、日本でも同じ動きが進むと思われます。一方、サテライトオフィスの新設など新規の需要も動き出しており、オフィス事情も新たなステージに突入していくと思います。

世界の動きに合わせてオフィス系REITも人気に差が出てくると思います。どのREITが恩恵を受けるのか予想してみました。

恩恵を受けそうなREIT

いちごオフィス

中規模オフィス特化型のREITで、コロナ後のオフィス縮小の影響は受けにくいと考えます。物件は主要5区が5割、関東主要部が3割を占め、サテライトオフィス拡大の恩恵も受けそうです。分配金利回りも5.58%と投資対象としては選択肢に入ってきます。決算期は4/10月です。

ケネディクス・オフィス

中規模オフィス特化型のREITで、物件は8割超が都心5区及び首都圏になっており、コロナによるオフィス需要の変化にも影響を受けにくいと思います。分配金利回りは5.00%と魅力的ですが、投資口価格が60万円と高いので買いにくいのが残念です。

逆風を受けそうなREIT

インベスコ・オフィス

大規模オフィスが70%以上を占め、コロナ後の悪影響を受けると想定されます。分配金利回りは5.36%と高いですが、手を出しにくいREITだと思います。

グローバル・ワン不動産

駅近、築浅、大型のオフィス物件にフォーカスしているためコロナの影響を受けやすいと思われます。分配金利回りは4.66%とそれほど高くないので手は出しにくいREITだと思います。

 

コロナ後のオフィス需要の変化で恩恵を受けそうなのはいちごオフィスケネディクス・オフィスと予想します。どちらも中規模オフィスに特化しているため、今まで大規模オフィスを必要としていた企業からも利用対象となり、底堅い需要があると考えます。どちらも10月末に決算月ですので仕込むには良い時期だと思います。

 

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用して生活の助けとなればと思います。