ホテル主体型REIT(20年6月)

コロナショック後の投資銘柄

REIT銘柄は新型コロナの影響ではっきりと明暗が分かれています。株価が持ち直したのは物流施設特化型・住居主体型で、苦戦しているのは事業所主体型・商業施設主体型・ホテル主体型になります。

これら苦戦組も経済活動緩和に伴い、徐々に株価が戻ってくると思われます。苦戦組の中で最も深刻なホテル主体型REITも国内の移動制限解除除と「Go To キャンペーン」の影響で先行きが明るくなってきています。業績の急回復は望めませんが、株価が低迷しているうちに投資対象銘柄を調べてみました。

ホテル主体型REITの状況

20年5月の投稿ではホテル主体型REITを投資する時期ではないと記載しました。しかし、1ヵ月経過してようやくホテル需要も底を打ったと認識しています。

ホテル主体型REITの株価変動率(2/28→6/19)と分配金利回りを載せました。決算月が異なるためコロナショック後の分配金利回りは予測値も混在しています(※のREITはコロナショック後の発表値から算出された利回り)。

リゾート宿泊施設に強みがある「星野リゾート」やリーズナブルな温泉宿泊施設を有する「大江戸温泉」の株価の戻りが早いです。一方、訪日客をターゲットとしたその他REITは軒並み20-30%減で低迷しています。

ホテル需要が底打ちしたとは言え、訪日客をターゲットにしていたホテルは客室数も多くしばらく空室率の劇的な改善は見込めません。これら訪日客向けのホテルは数年は低迷していくと思われます。

投資法人 株価変動率
(2/28→6/19)
分配金利回り
(%)
決算月
ジャパンホテル -20.5% 7.69%(予想) 12
大江戸温泉 -12.7% 5.74%(予想) 5 / 11
いちごホテル -23.4% 4.29%(予想) 1 / 7
*星野リゾート 3.87% 3.70% 4 / 10
森トラストホテル -17.4% 3.29%(予想) 2/ 8
*ジャパンリアル -21.6% 3.73% 3 / 9
いちごオフィス  -26.1% 5.54%(予想) 4 / 10
*インヴィンシブル -29.0% 0.19% 6 / 12

購入候補REIT

☆大江戸温泉

温泉宿泊施設の再生事業に強みを持つ大江戸温泉物語グループをスポンサーとするJ-REIT。スポンサーが運営する温泉・温浴施設を主要な投資対象とする。20年6月19日以降の外出制限解除や「Go To キャンペーン」の恩恵を最も受けると思われます。

☆星野リゾート

リゾート宿泊施設や再生事業に強みを持つホテル特化型のJ-REITです。3密回避でリゾート宿泊施設に人気が出ると思われます。with コロナ時代にマッチしたREITだと思います。

コロナショック後の分配金利回り

上記2銘柄の過去4年間の一口分配金の推移を載せています。コロナショック後の決算発表値(2020年上期)は9期になります。「大江戸温泉」は7月発表のため未定(予想値:2,300円)ですが、どちらもコロナショック以前と同程度の分配金を維持できると思われます。with コロナ時代でも候補2銘柄は減配リスクが小さく安定した分配金が期待できると考えています。

購入銘柄決定

ホテル特化型REITは『大江戸温泉』の購入を決めました。株価はコロナ前の12%減と割安ではないですが、分配金利回りと需要回復期待で良いタイミングだと考えています。長期で安定した分配金利回りが期待できるため配当金ライフに貢献してもらえる銘柄だと確信しています。

今回のコロナショックで当面、配当金の減配発表が続いていくと予想されます。配当金ライフ構築の資金を捻出していくためにも無駄な支出を継続的に抑えていこうと思います。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。