住居主体型REIT

コロナショック後の投資銘柄

コロナショックでREITも軒並み急落しましたが、物流施設特化型、住宅主体型の各REITは早くも元の値に戻しつつあります。改めて危機時に強い商品だと再認識できました。今回は買い増し候補のREITとして、住宅主体型について銘柄点検をします。

住宅主体型REITの状況

ホテル主体型REITの株価下落率(2/28→5/22)が30~50%に対し、住宅主体型REITは全ての銘柄で株価が戻っています。金融緩和による効果はこれらの安定銘柄に集中すると想定され、今後もじわじわと上昇していくと思います。

投資法人 株価変動率
(2/28→5/22)
分配金利回り
(%)
決算月
日本アコモ -2.57% 3.09 2 / 8
アドバンス・レジデンス +3.89% 3.35 1 / 7
スターツプロシード -0.97% 5.60 4 / 10
コンフォリア・レジデンス -4.24% 3.34 1 / 7
サムティ・レジデンス +3.79% 5.70 1 / 7
大和証券リビング -5.23% 4.65 3 / 9

買い増し候補REIT

☆サムティ・レジデンシャル投資法人

関西基盤のサムティグループが運営。住居の中でも特にシングル・コンパクトタイプへの投資を重視している。地域別で見ると利回りの高い地方を主な投資対象としている点が特徴で、長期的に安定収入が見込める。

☆スターツプロシード投資法人

他の住居系REITと比べて首都圏近郊の投資比率が高く、都心の投資比率が低い。賃料変動が小さい特性を持つため減配リスクが低い。

☆大和証券リビング投資法人

賃貸住宅、ヘルスケア施設(高齢者施設)に特化しており、近年ヘルスケア施設の比率を高めており、長期的に安定収益が期待できる。新型コロナによる収益への影響は軽微であり、減収の場合でも内部留保を利用し、分配金額を維持していく方針を示している。

コロナショック前後の分配金利回り

上記3銘柄の過去4年間の一口分配金の推移を載せています。コロナショック後の決算発表値(2020年上期)は9期になります。スターツプロシードは6月発表のため未定(予想値:5420円)ですが、残り2銘柄はコロナショック以前と同程度の分配金を維持しています。コロナショック後の決算発表値を確認しても分配金利回りの低下はほぼないと言えます。

買い増し銘柄決定

住宅特化型REITは『サムティ・レジデンシャル』、『スターツプロシード』、『大和証券リビング』の買い増しを決めました。株価は急落前の水準に戻っていますが、安定した分配金利回りが期待できるため配当金ライフに貢献してもらえると思います。

今回のコロナショックで当面、配当金の減配発表が続いていくと予想されます。配当金ライフ構築の資金を捻出していくためにも無駄な支出を継続的に抑えていこうと思います。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。