【ベトナム株-高配当銘柄調査①21年4月】~配当利回り10%超えが多数!?~

ベトナム株価指数が2018年のチャイナプラスワンで急騰した水準まで戻ってきました。株価上昇に伴い配当利回りの低下が予想され、この機会に銘柄入れ替えを進めています。銘柄入れ替えの着目点は『安定した配当額を今後も期待できるか』としています。

ベトナム株ー高配当銘柄の入れ替え(2021年4月)の記事以外で入れ替え候補の銘柄を追加調査しました。今回は追加調査した新たな銘柄を紹介していきます。

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☆タックモー水力発電(TMP)

高配当の多い発電銘柄の一角です。ベトナム株の発電銘柄の特徴は水力発電が多いことです。タックも―水力発電(TMP)の20年12月末の配当利回りは7.50%でした。過去5年の配当額を確認すると安定して配当金が支払われています。21年も現時点では半期のみの配当額しか公表されていませんが、昨年同等の配当額が予想でき、堅い銘柄です。配当金ライフの保有銘柄に適していると考えます。

リスクは水力発電の基となる水の不足です。気候変動によって雨の多い地域でも渇水のリスクが出てきました。ベトナムも無関係ではないのでこの点は気に留めて投資する必要があると思います。

私はリスクも考慮した上で保有しても良いと思える銘柄だと思います。高配当の他の業種に比べれば低リスクと考えるからです。

 年度 配当額(単位:VND) 増配率(対前年比)
 17年 2,700
 18年 2,700
 19年 3,000 +11%
 20年 3,000
 21年 1,500(半期のみの値) 現時点で比較できず

☆ドンフーゴム(DPR)

ゴム農園を運営するドンフーゴム(DPR)です。20年12月末の配当利回りは10.64%と魅力的な数値です。過去5年の配当額を確認すると、17-20年は配当額がほぼ変わらず(18年は少し多めに上振れ)、安定して配当金が支払われていることがわかります。21年も半期だけの数値ですが、例年と同水準の配当金が期待できます。

配当額推移から今後の配当に懸念が少ないことを確認できました。ただ、私はゴム会社で苦い経験があります。17~18年に高配当銘柄のカシュミナ(CSM)を保有しましたが、購入後すぐに配当金が急減し、株価も大幅下落しました。ベトナム株は情報が少なくカシュミナ(CSM)で起こったことはどの銘柄でも有り得ると考えておいた方が良いです。

この銘柄に対する私のスタンスは少額なら投資しても良いと考えています。

 年度 配当額(単位:VND) 増配率(対前年比)
 17年 5,000
 18年 6,000 +12%
 19年 5,000 -17%
 20年 5,000
 21年 2,500 現時点で比較できず

☆ドゥックタイン木材加工(GDT)

木製キッチン用品を扱う会社になります。20年12月末の配当利回りは10.55%もありましたが、ここ1ヵ月で株価が30%も上昇し、21年4月の配当利回りは7.41%に下がっています。

過去5年の配当額を確認すると、減配傾向が続いています。21年は半期の配当額が20年と同額のため年間配当額も同等水準と予想しています。気になるのは20年の配当額が前年の20%も減配した点でコロナ禍による一時的なものか、会社の成長が鈍化して配当抑制していくのか です。

業績は20年下期から回復しており、コロナの影響をさほど受けていません。今年の配当総額を確認後、投資対象とするか判断していくつもりです。

 年度 配当額(単位:HKD) 増配率(対前年比)
 17年 5,454
 18年 5,454
 19年 5,000 -8.3%
 20年 4,000 -20%
 21年 2,000(半期のみ) 現時点で比較できず

 

以上、ベトナム株の高配当銘柄の入れ替え候補について説明してきました。今回挙げた3銘柄とも配当利回りが7~10%と魅力的な水準でした。安定を求めるならタックモー水力発電(TMP)、少しリスクを冒しても高配当を狙うならドンフーゴム(DPR)が候補と考えています。
ドゥックタイン木材加工(GDT)は21年の配当総額を確認後に判断

 

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私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用して生活の助けとなればと思います。