江蘇高速道路~安定配当が魅力的な中国の高速道路銘柄!?~

コロナショックの影響は当初予想より大きく、今後は減配に陥る企業が多くなると予想されます。配当金収入を維持するため銘柄の再点検を行い、銘柄の入れ替えの必要性を確認していきます。

今回はコロナショック後、いち早く経済再開を果たした中国株(香港、上海、深セン)に焦点を当てました。銘柄は10年以上保有している高速道路運営会社『江蘇高速道路』を点検していきます。

まず中国の証券市場(香港、上海・深セン)について説明します。

香港証券市場に上場している銘柄はH株、レッドチップ、その他の香港企業に分けられ、外国人投資家は全ての銘柄を購入することができます。

もう一方の上海・深セン証券市場に上場している銘柄はA株(国内投資家向け)とB株(外国人投資家向け)に分けられていましたが、2014年から規制緩和が進み、国内投資家はB株購入、外国人投資家はA株の購入が可能となっています。

次に江蘇高速道路(市場コード:00177)の過去5年のIR情報を確認してみました。その結果、業績、収益性、財務に全く懸念点が見当たりません。

 

コロナショックで20年1-3月期は減収になりましたが、経済が急回復してますので同社の業績に大きな影響を与えないと思います。更に2017年以降、新たな高速道路建設を幾つも開始しており、数年後から業績アップも確実と予想されます。

配当利回りは20年5月時点で5.3%です。外国税10%と国内所得税等を引くと手取り配当利回りは3.82%となります。くろいぬの許容範囲(手取り配当利回り4.0%以上)を下回りますが、長期的に安定配当は維持できると思われます。

以上のことから、配当金ライフのポートフォリオのとしてホールド と判断しました。他国では珍しい高速道路銘柄は長期安定の高配当銘柄です。深セン高速道路(市場コード:00548)とともに大事に保有していこうと思います。

1. 企業紹介

中国江蘇省の高速道路運営会社です。江蘇省は経済的先進地域である長江下流デルタに位置しており、交通の要衝になります。2017年より新たな高速道路建設を幾つも進めており、更なる収益力強化を進めています。

2. 売上高と純利益の推移(過去5年間)

売上高、純利益ともに微増です。高速道路運営会社ですので業績は安定しています。

3. 収益性の推移(過去5年間)

EPS、ROEともに微増で収益性に問題はありません。

4. 配当性向の推移(過去4年間)

1株当たりの配当額は5年間、増配基調です。配当性向は60%弱と下がってきているので株主還元への考え方が変化してきたかもしれません。配当は年1回7月に支払われるので購入タイミングが重要になってきます。

5. キャッとシュフローの推移(過去5年間)

営業CF額は過去5年間、変動なく安定しています。投資CFが2017年より急増したのは主に新たな高速道路建設によるものです。その結果、FCFがプラスを維持できていない年もありますが、利益剰余金が純利益の3倍以上保有しているので財務に心配はないと思います。17年の投資回収は数年後からですので今後も安定した営業CFを維持できると予想しています。

※新たな高速道路建設
・五峰山公路大橋、南北接続道路(北京・天津地区と長江デルタを結ぶ)
・リツ広高速道路(江蘇省リツ陽市と安徽省広徳県を結ぶ道路)
・龍潭過江通道(長江両岸を跨ぐ道路)

6. 財務の推移(過去3年間)

自己資本比率、負債比率ともに気になるレベルではありません。

江蘇高速道路(市場コード:00177)の過去5年のIR情報を確認してみました。その結果、業績、収益性、財務に全く懸念点が見当たりません。

コロナショックで20年1-3月期は減収になりましたが、経済が急回復してますので同社の業績に大きな影響を与えないと思います。更に2017年以降、新たな高速道路建設を幾つも開始しており、数年後から業績アップも確実と予想されます。

配当利回りは20年5月時点で5.3%です。外国税10%と国内所得税等を引くと手取り配当利回りは3.82%となります。くろいぬの許容範囲(手取り配当利回り4.0%以上)を下回りますが、長期的に安定配当は維持できると思われます。

 

以上のことから、配当金ライフのポートフォリオのとしてホールド と判断しました。他国では珍しい高速道路銘柄は長期安定の高配当銘柄ですので大事に保有していこうと思います。

中国株の情報は内藤証券が便利です。

私の経験が皆さんの役に少しでも立てば幸いです。金融資産を少しでも効率的に運用してゆとりある生活につながればと思います。